乳がんの増加には様々な原因

乳房には母乳を作る小葉と母乳を乳頭まで運ぶ乳管があり、これを乳腺組織といいます。乳がんはこの乳腺組織にできる癌なんです。
日本人女性で乳がん患者は年々増加傾向にあり、1年間で6万人の女性が乳がんを発症しているようです。
乳がんは女性の15人に1人かかる身近な病気ですが、経過は良好で、専門施設で治療を行った場合、診断されてから10年後の生存率は約80%の高確率になっているようです。
乳がんの増加には様々な原因があるようですが、その中の一つに女性ホルモンであるエストロゲンの影響があります。
昔と比べて現代の女性は初潮年齢が早く、閉経年齢が遅いのが特徴で、また妊娠出産回数が少ないためエストロゲンにさらされる期間が長く、
それが乳がんのリスクを高めているようです。またエストロゲンは皮下脂肪でも作られるようで、肥満で皮下脂肪が多いほど、エストロゲンが多く産生されます。
閉経後の女性に乳がんが増えているのは、この点も関係すると考えられています。
また、このようなことから乳がん検診を受ける年齢が若年齢化してきています。乳がんの発症を年齢別にみると、30歳代から増え始め40歳代後半でピークとなり、
その後次第に減少します。普段なかなか気がつかない自分の体ですが、できれば1年に一度位は定期検診を受けて欲しいと思います。
乳がん検診には超音波検査とマンモグラフィーがあります。早期発見、早期治療が何よりもの予防ですね。
でも自分で触診して見つける事もできますので、自分でできる触診の仕方を見てください。一番良い方法は、入浴をしている時です。
又は入浴から上がったばかりの状態でやって見ましょう。
1、裸の状態で鏡の前に立ちます。
2、バストが変形していないか、つれた様な所はないか。
3、横になり両腕を頭の上に上げます。
4、触るときは手のひらを使います。
5、バストの下から横、上の方へとゆっくりと触っていきます。
触診の時によく間違えやすいのが、乳腺です。出産をした後に、母乳を途中で止めてしまったり、乳腺炎を起こした経験のある方は、数年たっても、乳腺が触れる事があります。
間違えやすいので、迷ってしまったら病院へいく事をおすすめいたします。自分の体は自分が守ると言う意識を持って、普段から食生活や生活週間には気をつけたいものですね。